セッション4のテーマは「骨盤底」です。
以前はカラダの専門家が使う言葉だったのに、最近では普通に耳にする言葉になりました。
女性のヘルスケアや健康志向の高まりもあって「骨盤底」はi今とても注目されています。
整体院にも骨盤底に関する本を置いています。
女性必見の骨盤底
骨盤底に興味があるのは女性の方が多いのではないでしょうか?
産前産後のケアや、スタイルアップなどでとても気になる部分であると思います。
確かに女性は生理や出産などで骨盤が変化する、動く機能が備わっています。
スタイルアップなどでも骨盤底の働きは大きなキーポイントになってきます。
骨盤底は恥骨・座骨(×2)、尾骨という4つの骨に囲まれた菱形のエリアの事を言います。
いくつかの筋が集まって出来ているので骨盤底筋群なんて呼び方もします。
筋肉なので意識的にキュッと締めることも出来て、主に排泄の時に使われています。
女性で骨盤底が大切だと言われているのは、生理や出産で骨盤が動く機会が多いからです。
あとは男女のカラダの構造の違いがあります。
男性の生殖器は外側にありますが、女性は骨盤の中にあります。おなかが窮屈な上に外と繋がる通り道も多くなります。
通り道(穴・スペース)が多いということはコントロールする必要もありますし、上手くいかないと弱りやすくもなります。
また出産も生理での出血もカラダの外に出すという機能です。
これは方向で言うと下向きの力です。
出産などではとても強くこの力が使われることになります。
その力がリセットされないと尿漏れや内臓の下垂に繋がってきます。
男性でも全身の機能の中で骨盤底は大切ですが、女性はより繊細で丁寧なケアが必要になってきます。
骨盤底をどうしたらいいの?
鍛えるの?緩めるの?どっちなの?
答えは硬くなっていれば緩めて、タラーンと力が抜けていればしっかりさせる必要があります。
雑誌などで見かける方法はボールやタオルを当ててほぐしたり、引き上げるようにして引き締めていきます。
骨盤底は硬くても、緩くても働かないので、緩めた後にはしっかりと引き締めて筋肉が働くようにしていくことが大切です。
なかなか難しい骨盤底
普段意識することがない部分なので、エクササイズの後には「オッ!」と変化が感じられて実感も持ちやすいです。
ですが残念な事に、多くの場合エクササイズの直後はいい感じになっても、意識をしていない時にはやっぱり働かないのです。
エクササイズの量が足りないんじゃないか!とやり過ぎてしまうと、今度は不自然な働きをするようになって体調を崩してしまう場合もあります。
骨盤底が上手く働くポイントは「カチカチではない」、「キュッと持ち上げられる」以外にも大切なポイントがあるのです。
骨盤底にはオートマチックな機能がある
多くのエクササイズが骨盤底は筋肉だから鍛えれば働くようになるという考えで行われています。
でもちょっと待って下さい。。。
いかに〇〇筋という名前が付いているかって、なんでもコントロールできると思ったら大間違いです。
キュッと持ち上げることのできる力は排泄をある程度コントロールすることが出来ます。
でも骨盤底の担っている役割はそれだけではないのです。
イメージしやすい筋肉の働き方とはちょっと違うのです。
立っている時には内臓の重さも少し骨盤底にかかっています。
その重さを無意識の中で支える仕事も骨盤底はしています。
寝ている時には呼吸でお腹が膨らんだりしぼんだりしています。
動いている時には胸の方が大きく動きますが、お腹もしっかりさせるために活動しています。
その時にも骨盤底も無意識に動いています。
つまり完全にスイッチが切れてOFFになっていることがないのです。
どちらも自分で「キュッと」動かすのではなく『張りを保つ』という動きです。
この『張りを保つ』という働きは意識的に力を入れてもなかなか養われていきません。
呼吸や動きにも反応していつでも動ける・スタンバイOKな状態が『張り』があるという状態です。
この骨盤底の張り具合というのはとても大切で、ここが働きだすと全身がシャキッとします。
痛みがなく動きやすいカラダになるために、スタイルアップのために骨盤底の「張り」を回復させることが必要です。
骨盤底のtone(トーン)を回復させるには
張り具合を説明するときにtone(トーン)という言葉をよく使います。
声のトーンなどと、微妙な緩急や抑揚を表す時にも使われると思います。
スイッチのon/offではなく、微妙なボリュームの調整が自然と出来るカラダになりたいのです。
骨盤底は骨盤の底にあります。カラダの中心(コア)の部分であって大切な神経や臓器もあります。
そしてカラダの奥に隠れているようなとてもプライベートな部分でもあります。
このコアに触れていくための準備として表面から緩めて整えるようにセッション1~3を行ってきました。
呼吸、足元、そしてカラダの側面と、実は全て骨盤底にも関係している部分のワークをしています。
そしていよいよ深い部分(コア)に直接触れていこう!というセッションです。
セッション4では脚の内側から初めて徐々に骨盤底の方に近づいていきます。
脚の内側の筋膜は骨盤底に繋がっているので動いたときも骨盤底が働くように整えておく必要があります。
そして骨盤底に触れて、そこにtone(トーン)が回復するとカラダの中心の感覚が生まれてきます。
コアのセッション
エクササイズやボディワークの中で体幹を安定させる機能をコアと呼んでいます。
深い部分にある筋肉が関係していて、これはどんな種類のエクササイズでも共通しています。
ロルフィングでは鍛えて強くするのではなく、その筋肉が働くようなカラダのバランスにしていくことを目指しています。
マッサージやエクササイズ直後だけではなく、立ったり歩いたりする中で自然と使える・反応するようにコツコツとカラダを整えていきます。
こうして十分に準備してから、コアが安定するためのKey(鍵)となる筋肉を調整するので、カラダが大きく変化します。
セッション4はコアの最初のセッションでした。
セッション4~6はそれぞれ関連しあっているセッションなのであまり長い期間を空けないようにお願いしています。
長くとも2~3週間の間には次のセッションが受けられると良いです。