セッション1のテーマは『呼吸』です。
『呼吸』という言葉を聞いて、ピンとくる方は少ないと思います。
ヨガや体操、呼吸法などをしている方でないとあまり意識することはないでしょう。
呼吸するぞ~と意識しなくても、自然としているから本当は気にする事なんて無いのです。
ですが、自然としているからこそ気がつかない所で呼吸が浅くなったりもしています。
「呼吸」という言葉にはあまり馴染みがなくても、実は私達の深い部分では敏感に反応しているのです。
<からだでちょっと体験>
「今この部屋の空気が無くなったら?」と想像してみて下さい。
一瞬ドキッとしませんでしたか?
呼吸が乱れたり、ドキドキという心臓の鼓動を感じたりする方もいたかもしれません。
よくわからなくてもなんか嫌な感じがしたのではないでしょうか。
ちょっと想像するだけでも、カラダは感じ取って変化するものなのです。
今度は目の前に自然がいっぱい広がっている所や、山の上から辺りを見渡している所をイメージして下さい。
どうでしょう?
少し胸や喉の力が抜けたり、ほっとしたりしませんか?
こんな風景を見ている時には、気持ちが解放されて自然と深い呼吸になっていると思います。
思い出したり、想像するだけでも少しほっとするものです。
ちょっとした言葉やイメージ、その場面を思い出しただけで呼吸は乱れたり、ホッと楽になったりします。
もし緊張やストレスが続いていたりすると呼吸はいつの間にか浅くなってしまいそれに慣れてしまいます。
肉体的にも肺や肋骨が動かなくなったりして、ますますそれが当たり前になっていきます。
イメージや感覚を使ってカラダを楽にするようなこともしますが、ロルフィングでは筋膜を緩めて整えるという肉体的な部分から呼吸を解放していきます。
セッション1はその最初の一歩です。
- 肺を取り囲んでいる肋骨
- 呼吸で大切な横隔膜
- 緊張しやすい肩や腕
ロルフィングは手や肘を使って直接筋膜に触れていきます。
セッション1では呼吸に関係する部分の筋膜を緩めて呼吸が深く出来るようにしていきます。
そしてセッション1は10回シリーズの準備でもあります。
お尻や太ももの外側の大きな筋・筋膜を緩めてこれから細かい部分を緩めていく準備をしてきます。
セッション1はどちらかというと「フワッと緩む」セッションです。
次のセッション2ではそのフワッとしたカラダをしっかりさせていきます。
このように毎回別のテーマで順番にカラダを整えていくのがロルフィングの特徴です。
正しい呼吸の仕方にあらず
セッション1のテーマは呼吸です。
呼吸法などお伝えすることはありませんが、「深呼吸」について誤ったイメージを持たれている方には少しアドバイスをしています。
人それぞれ持っているイメージは違うと思いますが、良い姿勢で胸を張った深呼吸はあまり良くありません。
たくさん空気が出入りしている感じがしますが、その代わりにカラダのあちこちを緊張させているのです。
そんな呼吸をしていたらエネルギーを余分に使って疲れてしまいます。
私達は一日に呼吸を2万回以上しています。
これが辛いものだったらそれだけで消耗してしまいますよね。
ロルフィングでは正しい呼吸の仕方をお伝えするわけではありません。
カラダの色々な部分が呼吸に影響しています。
10回のセッションを通じて肉体(筋膜)、動き方、イメージなど人それぞれ呼吸を妨げているものを手放せるようにしていきます。
セッション1は色々な意味で準備です。
カラダの準備(呼吸を緩める、大きな筋膜を動かす)
ロルフィングのセッションはどんなものか?
クライアントとロルファーが出会って少しずつ息を合わせていくようなセッションです。
どのように感じるかは人それぞれですが、セッション後はカラダの変化を感じて頂けます。
「変われるんだ!」という可能性を感じて頂けるセッションです。