ロルフィング10シリーズは10回のセッションで構成されています。

「なんで10回もセッションが必要なの?」
「10回も通うのは大変」
「もっと少ない回数にして欲しい」

こう思うのは当たり前だと思います。
私もロルファーではなくて、クライアントとして説明を受けたらこう思うはずです。
10回ものセッションに通うのは時間もお金もカラダも大変な負担になります。

ロルフィングセッションを提供していても、
「もっと短くできないものかなぁ」と考えることがあります。
でもロルフィングのコンセプトから色々と考えると、何かを省いたり、早めたりすることは難しいなぁと思います。

結論を言うと、100%のロルフィングの効果を出すには10回必要ということになります。

ロルフィング10シリーズについて、その成り立ちや必要な理由をお話してきたいと思います。

10シリーズの成り立ち


この10シリーズというのは、アイダロルフ博士がやっていたことを人に教える中で創られてきたものです。
すごく簡単に説明すると、「この順番で進めて行くと姿勢は整っていく」というプログラムですが、
手順では無くて考え方を大切にしています。

様々な国と地域でロルフィングのトレーニングが行われますが、教えられるロルフィングの原理・原則は同じです。
教える教員も個性的で得意としているスタイルはそれぞれ違ってもロルフィングの原理・原則は同じものを伝えています。
ロルフィングをより良くしていこうと世界各国のロルファーが活動して研究していますが、この原理・原則は変わりません。

この原理・原則は『ここの筋膜を緩める』というようなものではありません。
地球上で生活する全ての人が重力の影響を受けていて、この重力があることを考慮しながらカラダを整えていくために必要な考え方です。
このような考え方でセッションを進めていくことが、他の筋膜リリースやマッサージとの大きな違いです。


ただ10回筋膜を緩めても、カラダは整っていきません。
ロルフィングは筋膜を緩めてリラクゼーションを得るよりも、動けるカラダにしていくという目的があります。
緩めてリラックスするというより、緩めて整えていく『お手入れ』というイメージです。

創始者のアイダロルフ博士は、ロルフィングをすることで痛みや痺れが改善していくことを知っていましたが、ロルフィングを治療法としては考えませんでした。
その時にある症状は改善していくことよりも、カラダが構造的に整ったときにその人がどのように変わっていくかということに興味を持って施術をして、後世にも伝えようとしました。

ロルフィングの10回シリーズは原理・原則に基づいて10回のセッションがあるという前提で流れが一連の考えれらています。
ロルフィングの進め方、原理・原則について多くの教員が考えていますが、この10回という回数は未だに崩していいという見解はありません。

それぞれのロルファーが自分の進め方や、セッションの経験の中で回数を増やしたり・少なくできるのはないかという意見はあります。
ですが個人的にはセッションを増やすことも、減らすことも出来ないなぁというのが今の考え方です。

何とか短くしたいと考えてしまいますが、ロルフィングの十分な効果を引き出すにはやはり10回シリーズが良いと思っています。

10シリーズのテーマについて

簡単にロルフィング10回シリーズの内容を説明いきたいと思います。

セッションの1~3はカラダの表面の筋膜を整えていきます。

  • セッション1は胸周りの筋膜を緩めて呼吸を楽にして、胸・肩まわり、太もも、背中など大きな筋膜を緩めてこれから行うセッションの準備をします。
  • セッション2では足の筋膜を緩めて整えて、足元をしっかりさせて1回目のセッションを補います。足から背中への繋がりをみつけはじめます。
  • セッション3ではカラダの側面の筋膜を緩めて整えていきます。セッション1と2で上半身と下半身の表面の筋膜が緩んでいて、側面のセッションをカラダが求めるようになっています。カラダの前後の幅をふっくらさせてカラダが立体的になるように進めて行きます。

セッション1~3が終わると表面の筋膜が緩んで整っています。表面のボディスーツに一体感が出ているのでカラダは動きやすく、姿勢が良くなっています。
体重は変わっていないけれど、服のサイズが変わったなど見た目の変化はここでも感じられると思います。
セッション3が終わった後は、少し多めに期間をあけても大丈夫です。
(ロルフィング フィジオでは2週間くらいあけることを薦めています)


セッションの4~7はカラダの深い部分の筋膜を緩めていきます。

  • セッション4は太ももの内側と骨盤底のセッションです。太ももの内側と骨盤底は骨盤やお腹などのカラダの中心に繋がっています。カラダの中心部に触れ始めるセッションでまずコアの下の部分を目覚めさせます。
  • セッション5はお腹と大腰筋というカラダの中心にある筋肉が働くようにしていきます。緊張しない自由なカラダのためには大腰筋が働いていることが不可欠です。お腹の筋膜を整えて、大腰筋の緊張を解いて、使えるように目覚めさせます。大腰筋と一緒にコアの前側・側面が目覚めていきます。
  • セッション6は骨盤の後ろにある仙骨を自由にすること、カラダの背面全体の筋膜を緩めて整えます。背骨の一番下にある仙骨を自由にすることは背骨が柔軟でいられるために必要です。カラダの背面全体の筋膜も整えてコアの後ろの部分を目覚めさせます。
  • セッション7は首や顔、頭のセッションになります。これまでカラダの中心部であるコアを目覚めさせ、足もとからしっかりするように進めてきました。深い部分のセッションの最後に頭が楽に乗るように首や顔、頭を整えます。

セッション1~3を終えてしばらくするとカラダの深い部分の歪みや捻じれが明確になってきます。
セッション4~7は表面に現れてきたアンバランスさにも対応しながら進めて行きます。
治すのではなく、深部を緩めて目覚めさせていくことで本来あるバランスにしていくものです。
カラダの深い部分は心理的にも深い部分に繋がっています。表面を緩めて無理なく進めていくので、カラダも心も受け入れやすくバランスを取り戻していきます。
セッション7が終わった後も、少し長めに期間をあけても大丈夫です。


セッション8~10はこれまでのセッションでの変化をまとめていくセッションです。

  • セッション8、9はそれぞれ上半身・下半身を整えていきます。これまでに表面、深い部分の筋膜を緩めてきてカラダに一体感が生まれています。そこに仲間外れになっている部分を調整していくセッションです。筋膜を緩めるだけではなく、動いたり感じたりすることを通じてまとめをしていきます。
  • セッション10はもう一度表面の筋膜を整えていきます。表面から少しずつ深い部分に入って進めてきました。今度は逆に深い部分から表面に戻って皮膚に近い筋膜を整えます。このようにセッションを終える事でロルファーが介入することから離れてロルフィングを卒業できます。

セッション8~10はクライアントの状態をみて進めて行くセッションです。決まった型がある訳ではないですが、これまでのセッションをまとめて10シリーズを卒業する準備卒業しても整った状態が安定して保たれるようにしていきます。


10シリーズの時間の持つ力

このロルフィング10回シリーズは1~2週間に1回のペースで受けて頂くのが効果的です。
(お仕事などのご都合で長く開ける場合は良いタイミングで開けられるようにします)

その方の体調やご都合もありますが、出来れば週に1回ペースを基本にして、セッション3、7の後に2週間空けて頂くことをお薦めしています。
セッション3と7の後に2週間空けて頂くのは、それぞれ表層・深層のセッションが終わった所で自然と馴染むことを待つ、その期間に感じたり・気がつくことを味わってもらうためです。

ロルフィングでは重力の中でカラダはどう整っていくかを考えています。
ベッドの上で、「どうやって柔らかくしようかな?」とは考えていません。

セッションが終わって立った時に変化している、変化していくように筋膜を整えています。
このためセッションが終わっても変化は続いていて、日常過ごしていただくことが次のセッションの準備になっています。
セッションとセッションの間もロルフィング10シリーズの一部になっているのです。
クライアントが重力の中で上手くバランスを取ろうとする力を借りて、ロルファーはセッションをしています。
カラダが自らの力で変化しているため、ロルフィングが終わっても同じように戻ってしまうということがないのです。

不定期なマッサージやリラクゼーションでは毎回硬くなっている部分との闘いになってしまいます。
『ものすごく肩がコってますね~』と毎回ほぐしてもらっても、その部分は頑張ってバランスをとっている部分なのでまた硬くなってしまいます。

ロルフィングの10シリーズは10回のセッションで変化するのではなくて、10シリーズを受けている期間、またその後半年くらいは変化が続いていきます。
10シリーズを受けると決めて、そこに注ぐ力も変化するために必要なものです。
その期間カラダに向き合うという他にはない進め方をロルフィングはしていて、それがロルフィングの効果を高めています。

ロルフィング10シリーズは通常同じクライアントに1回しか行いません。
この10回の期間がクライアントにとって貴重な体験になるように1回のセッションを大切にしています。


ロルフィングロルフィング フィジオ
筋膜を整えて姿勢を改善
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武蔵境駅2分
(吉祥寺・三鷹近くのロルフィングスタジオ)